株式会社國陽のホームページをリニューアル致しました。 リニューアルに伴いこのコラムページに弊社の企業を通じてのテーマや皆さま方への メッセージ・日ごろ考えていることをコラムとして発行していきます。 あまり堅苦しくないよう心がけていきます。 創刊にあたりまず株式会社國陽は、どんな会社かと申し上げますと、一般的な資本金・創業等は、当ホームページの会社案内をご参照頂くとして、1981年より京都で産業廃棄物処理業を開始致しました。1995年ごろに産業廃棄物処理の事業は収益性のある事業ではありましたが、社会的にリサイクルの必要性を感じ、会社の大儀として取り組めるリサイクルの対象物を探していました。 京都は、歴史文化観光都市であり数多くの神社仏閣や歴史的建造物があり、リニューアル・建替え・補修などで出る廃材は、再利用される材料もありますが、当時、瓦は、廃棄・埋立処分され大半は再利用されていないことに着目いたしました。 日本の瓦の歴史は1400年の歴史があるといわれており、通気性・保水性・断熱性に非常に優れています。 日本の風土で培った瓦の特性を生かし再利用はできないかと考えました。 私自身、それがすぐに瓦リサイクルビジネスにつながるとは思っていませんでしたが、それ以降瓦に興味を持ち調べていくことで色々な瓦の特性メリットが分かってきました。 瓦を粉砕することで、舗装材としての可能性 雨が降っても路面に水溜りができにくい・ヒートアイランド現象を抑制する効果ある等素材としての可能性を感じました。 しかし、リサイクル事業は、一般的に採算性が取れないと言うことが言われ失敗事例はあっても、成功事例はごく一部の大手・公共事業の例でしかなく 私も十分そのことは認識していました。 瓦リサイクルの可能性を信じ、研究開発を重ね本格的に2002年焼却・廃棄の事業から一転、瓦リサイクル業に転換することは会社にとって大きな決断でした。 瓦リサイクル事業に着手するにあたって、理解してくれた家族・従業員をはじめご協力いただいた業者様・お取引先・ご協力いただいた方々に心から感謝しています。 まだ目標達成までの途中ではありますが、2003年、京都市が実施している「ベンチャー目利き委員会」から事業の成立可能性が高いとするAランクに認定を頂きました。 また京都府産業振興課「京都府中小企業総合センター」より 経営革新の承認も頂きました。 瓦リサイクル業を事業として試行錯誤でやってきたことが認められ、今後の事業展開において大きな自信につながりました。 最近では、マスコミからの取材・業務提携の話・お客様からのお問い合せを頂き、本当にあの時瓦リサイクル業に転換することを決断してよかったと実感しております。今後の課題として瓦リサイクルの可能性を追及することで多種多様な製品に利用することを考えています。弊社ホームページにも掲載しておりますが、瓦微粉末を繊維・紙などと融合させたオリジナルの商品の開発に、現在取り組んでいます。 バブル崩壊後、素材メーカーや大手量販店が一斉にエコロジーを全面に押し出し、「エコロジー」ブームが起こりましたが、その後は沈静化して「エコロジー」という言葉はほとんど使われなくなってしまいました。身近なリサイクル商品の例としては、ペットボトルを再生したフリース素材などがあり、アウトドア商品に広く使われています。ファッションでは、日常的に若者が古着を好んで着たり、リサイクル、フリーマーケット活動を通して環境問題を実践し、エコロジー精神は守られているように思えます。このように日常化することで「エコロジー」という言葉が風化したことに、逆に大きな意味があるのかも知れません。 私が考えるリサイクルとは、「輪廻」というアジア的な思考でとらえ、「万物は土に帰り、新しい生命を生み出す」というもの。その循環(サイクル)こそが、地球上の全生物に対する環境を守る意味で、ヨーロッパでは「ビオトープ」とよばれています。 循環型社会は、今後世界的に基準になると確信しています。 株式会社國陽は瓦リサイクル業を通じて 国連大学が提唱している「ゼロエミッション」の考えに基づき、世界的な潮流である資源循環型社会の構築を一つのコンセプトとし、無駄や無理のない循環型の有益なビジネスモデルを展開していく考えです。